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カニについて
カニと云っても、その種類は多様です。日本で食用として流通している主だったカニは、タラバ蟹、毛蟹、ズワイ蟹、花咲蟹、アブラ蟹、イバラ蟹などがあります。
下記にもあらためてご説明してありますが、良く似ているタラバ蟹とアブラ蟹、毛蟹と栗蟹（クリガニ）というのがあります。素人目には区別が付きにくいものです。クリガニは滅多に出回ることがありませんが、一時問題になったタラバとアブラは現在も流通しておりますし、タラバよりアブラの方が流通量が多いのが現実です。
「アブラ」という名称に問題があります。北海道の網走地方での漁獲が多いこともあって、網走地方ではその普及を計るために、「ブルータラバ」という名称を使っております。当店もタラバ蟹のみならず、アブラ蟹も扱っております。表示偽装とも云うべき行為に問題があった上に、名称が美味しさを伝えないという二重苦で一時その流通量が激減しましたが、もっとも大切なことは、その味にあると当店では考えます。
むき身にすると、素人目にはその違いが分からないほどですが、明らかに種類が違う物です。しかし、食べ比べてみると分かりますが、時期によってはむしろアブラの方が美味しいくらいです。また、焼き蟹にして食すとこれまたアブラの方がいいという方が多いくらいです。当然、人によってその好みは分かれるところです。
当店ではアブラとタラバの表示はきちんと行っております。また、同様に似ている毛蟹とクリガニは、アブラとタラバとは違い、明らかにクリガニの方が味が落ちます。希にクリガニを毛蟹と偽って販売している業者がおりますが、当店ではそのような行為をしておりません。また、ネット販売などでも分からないことを良いことに、写真は毛蟹、届いた実物はクリガニなんて云うこともあります。
信頼できる業者を選ぶことが重要です。ネット通販で取寄せてからガッカリなどという経験をされた方も多いはずです。この問題点のひとつには、ネットで掲示している写真の影響が多いものと考えます。当店でも、出来るだけきれいな蟹を選び撮影に使っております。実際にお送りする蟹と写真の蟹が違う場合がほとんどです。しかし、イチゴが良い例で、美味しそうに見えても実際にはそうでもないということと似ています。
問題は「味」です。それを決めるのは「鮮度」です。だから、当店では「活きたカニ」つまり活蟹（かつがに）にこだわるのです。札幌にも蟹屋さんは星の数ほどあります。しかし、「活蟹専門店」は数えるほどしかありません。北海道を代表する「食」である「蟹」を自信を持って皆様に提供するために、仕入れからお届けするまでを、細心の注意をもって行っております。
